資本主義と民主主義の限界

「和をもって貴しとなす」

 

社会の仕組みは太古の昔から紆余曲折を経て1989年に米ソの冷戦を終えた。旧社会主義体制は終わり、歴史の大転換点を迎えた。資本主義と民主主義が理想的な正しい社会の仕組みであることに先進国の人々は疑いを持っていなかった。

しかしながら、冷戦が過ぎて暫くしても、世界から争いはなくならず、貧富の差もなくならず、夢見ていた平穏で公正平等な社会が実現することはなかった。むしろそれらは悪化している感があり、個人ではどうしようもない閉塞感が当たり前となり、閉塞感に気づきもしない。

 

「なんだか、おかしい。理想的な社会はこんなはずじゃないんだ」と感じて、資本主義と民主主義の限界に気づきだした人もいる。

 

それでは、現在の資本主義・民主主義の抱える問題点を解決する新しい仕組みは何かとなると、まだ誰も新しい仕組みを提示できていない。

 

世の中には優秀な方々が山ほどいるので、誰かが、今の人類が進むべき道筋を照らしてくれるだろうと20年余り待ってはいたが、一向にその気配がない。

 

私は今でいうアーリーリタイアメントをして隠居生活を送っていたが、還暦を前にして、少しずつ家族や友人を失い、自分の人生にも限りがあることを意識しはじめた。そこで現況を見るに堪えかね、私が死んでしまう前に、世の中の仕組みが見えているものの責務として、今の時代が抱える問題点とそれを解決するための新しい仕組みを明らかにして、次世代が理想の世界を作り上げていくための道標を残すことにする。

 

テーマは単純ではあるが、既存の価値観を取り払わないと新しい価値観は理解できない。

 

そこで、新しい社会の実現には「和をもって貴しとなす」という考え方が常にベースにあることを根底において、これからの話を聞いてほしい。